観光促進・経済活性化を目的とする新ビザ政策を閣議決定
タイの観光促進および経済活性化を目的とする新ビザ政策が2024年5月28日の閣議で承認されました。主な措置は以下の通りです。
ビザ免除期間を60日間へ
93カ国・地域の外国人を対象に60日間のビザ免除措置を実施します。適用は6月から。
- 従来から30日間のビザ免除措置の対象となっている57カ国・地域(日本はこのグループ)
- ビザオンアライバル(Visa on Arrival)の対象となっている13カ国・地域(インド、台湾他)
- 国家間の合意によりビザ免除の対象となっているが、60日間より少ない6カ国・地域(中国、ラオス、マカオ、モンゴル、ロシア、カンボジア)
- これまでビザオンアライバル(Visa on Arrival)の対象となったことのない17カ国・地域
新ビザ Destination Thailand Visa(DTV)を導入へ
対象
- 高スキル保持者、フリーランス、デジアルノマド等のリモートワーカー
- ムエタイ・タイ料理・スポーツ等の学習・習得、治療、研修、セミナー、芸術、音楽等の活動を希望する者
- 上記の帯同家族(配偶者および20歳未満の嫡出子)
要件
滞在期間中、50万バーツ以上を所持する証拠、同額以上の資金援助の証拠、同額以上の保証人のいずれか
滞在許可期間
- ビザ有効期間は5年
- 1回につき180間滞在可
- タイ国内での延長申請は1回180日まで可
- タイ国内でビザカテゴリーの変更申請が可(元のビザは失効)
費用
10,000バーツ
EDビザ保有者向け卒業後の滞在延長許可
対象
Non-Immigrant Visa(ED)を保有する学士以上の外国人留学生
滞在許可期間
- タイ国内での求職、旅行、活動等を目的として卒業後1年間の滞在を許可(従来は卒業後は出国する必要あり)
- 就職後はタイ国内でEDからNon-Immigrant Visa Bに変更可
ビザカテゴリーの変更
現在17あるカテゴリーを7カテゴリーに集約する予定です。2024年9〜12月の適用を予定しています。
- Non-Immigrant B (Business)
- Non-Immigrant ED
- Non-Immigrant F (Official)
- Non-Immigrant M (Mass Media)
- Non-Immigrant O (Others)
- Non-Immigrant L-A (Labor)
- Non-Immigrant O (L-A)
ロングステイビザの医療保険の要件変更
ロングステイビザ Non-Immigrant O-Aは現在、300万バーツの医療保険への加入が義務付けられていますが、これを従前の通院40,000バーツ、入院400,000バーツに変更します。
e-Visaの拡大
在外タイ大使館・領事館は全94拠点のうち47拠点でe-Visaの発給に対応していますが、これを2024年12月までに全拠点に拡大する方針です。
ETA(電子渡航認証)を導入へ
対象
ビザ免除対象者
要件
- タイ入国の都度、ETAを取得
- タイ入国時にAuto-GateにてQRコードをスキャン
費用
なし
導入時期
2024年12月の仮導入、2025年6月の正式導入を計画しています。